漢字家づくりとは、お金と労カのかかる大事業です。そしてほとんどの人にとって、生涯で2度目3度目というチャンスはない事業だけに、「大きな失敗」だけはしたくありません。それでも、家づくりについて芳しくない話が後を絶たないのはなぜでしょうか?家づくりは、土地の取得から、建物の設計、建設まで、自分自身では直接行えないことばかりですから、建設会社やハウスメーカー、建築家といった専門家に託して進められていくものです。建物自体はハードですが、それら建築のつくり手との関係といったソフトな部分が、家づくりの成否を分けると言っても間違いではありません。小さな不具合にはじまり、重大な欠陥住宅の話まで、失敗例を見聞きしてみると、つくり手側とのコミュニケーションがもう少しうまく取れていたなら防げただろうに……と思われる事例が少なくないのです。失敗しない家づくりのために、建て主である皆さんが最も重きを置くべき3つのスタンスを挙げてみます。まずは自分たち家族が、家づくりで叶えたいと思っていることが何なのかを、きちんととらえておくことです。性能、工法、エネルギー、デザイン、コストなどで、こだわりたいこと、大事にしたいこと、優先させたいことを考えてみてください。それには、本で勉強したり、見学会に出かけたり、セミナーを受講したり、家づくり経験者に話を聞いたりと、家づくりについて学ぶことも必要です。子ども部屋は本当に必要か、家のなかの仕事=家事の分担はどうするのかといった、かた」ちのないことについても同様です。はじめに次は、その自分たちの目標を手助けしてもらうのに最適な依頼先を選ぶことです。家づくりに際して叶えたい事項を熟考するうち、おのずとどういった依頼先がよいのかが見えてくるはずです。技術的な信頼だけでなく、ちゃんとコミュニケーションを取っていけそうかといった相性も重視してください。ここでは焦らずに、けれど積極的に行動することが大切です。そして最後は、その依頼先に、設計・工事中を通して、忌輝なく希望や疑問を伝え、説明を受けることです。またはそれが可能な環境づくりを心がけることです。イメージを言葉にしたり、写真を用いたりして伝え、依頼先からも言葉や図面、模型、材料見本など、あらゆる角度からの説明を受けます。そのための打ち合わせの機会を多くもち、納得することで、安心して設計・工事を見守ることができます。以上の3つのスタンスを実践するためにこの本を役立てていただければと思います。6つの章に分け、家づくりにかかわるあれこれを、分かりやすく表現したつもりです。皆さん自身が自分で家を設計したり、工事監理したりすることを推奨するものではありませんが、この本に書いてあることに一通り触れることで、皆さん自身の望む家を知り、よい依頼先にめぐり合うことにつながれば幸いです。そうすれば、失敗のできない大事業という重い-面をもつ家づくりが、同時にこのうえなく楽しいものであることも実感していただけるはずです。新井聡。勝見紀子漢字家づくりとは、お金と労カのかかる大事業です。そしてほとんどの人にとって、生涯で2度目3度目というチャンスはない事業だけに、「大きな失敗」だけはしたくありません。それでも、家づくりについて芳しくない話が後を絶たないのはなぜでしょうか?家づくりは、土地の取得から、建物の設計、建設まで、自分自身では直接行えないことばかりですから、建設会社やハウスメーカー、建築家といった専門家に託して進められていくものです。建物自体はハードですが、それら建築のつくり手との関係といったソフトな部分が、家づくりの成否を分けると言っても間違いではありません。小さな不具合にはじまり、重大な欠陥住宅の話まで、失敗例を見聞きしてみると、つくり手側とのコミュニケーションがもう少しうまく取れていたなら防げただろうに……と思われる事例が少なくないのです。失敗しない家づくりのために、建て主である皆さんが最も重きを置くべき3つのスタンスを挙げてみます。まずは自分たち家族が、家づくりで叶えたいと思っていることが何なのかを、きちんととらえておくことです。性能、工法、エネルギー、デザイン、コストなどで、こだわりたいこと、大事にしたいこと、優先させたいことを考えてみてください。それには、本で勉強したり、見学会に出かけたり、セミナーを受講したり、家づくり経験者に話を聞いたりと、家づくりについて学ぶことも必要です。子ども部屋は本当に必要か、家のなかの仕事=家事の分担はどうするのかといった、かた」ちのないことについても同様です。はじめに次は、その自分たちの目標を手助けしてもらうのに最適な依頼先を選ぶことです。家づくりに際して叶えたい事項を熟考するうち、おのずとどういった依頼先がよいのかが見えてくるはずです。技術的な信頼だけでなく、ちゃんとコミュニケーションを取っていけそうかといった相性も重視してください。ここでは焦らずに、けれど積極的に行動することが大切です。そして最後は、その依頼先に、設計・工事中を通して、忌輝なく希望や疑問を伝え、説明を受けることです。またはそれが可能な環境づくりを心がけることです。イメージを言葉にしたり、写真を用いたりして伝え、依頼先からも言葉や図面、模型、材料見本など、あらゆる角度からの説明を受けます。そのための打ち合わせの機会を多くもち、納得することで、安心して設計・工事を見守ることができます。以上の3つのスタンスを実践するためにこの本を役立てていただければと思います。6つの章に分け、家づくりにかかわるあれこれを、分かりやすく表現したつもりです。皆さん自身が自分で家を設計したり、工事監理したりすることを推奨するものではありませんが、この本に書いてあることに一通り触れることで、皆さん自身の望む家を知り、よい依頼先にめぐり合うことにつながれば幸いです。そうすれば、失敗のできない大事業という重い-面をもつ家づくりが、同時にこのうえなく楽しいものであることも実感していただけるはずです。新井聡。勝見紀子漢字家づくりとは、お金と労カのかかる大事業です。そしてほとんどの人にとって、生涯で2度目3度目というチャンスはない事業だけに、「大きな失敗」だけはしたくありません。それでも、家づくりについて芳しくない話が後を絶たないのはなぜでしょうか?家づくりは、土地の取得から、建物の設計、建設まで、自分自身では直接行えないことばかりですから、建設会社やハウスメーカー、建築家といった専門家に託して進められていくものです。建物自体はハードですが、それら建築のつくり手との関係といったソフトな部分が、家づくりの成否を分けると言っても間違いではありません。小さな不具合にはじまり、重大な欠陥住宅の話まで、失敗例を見聞きしてみると、つくり手側とのコミュニケーションがもう少しうまく取れていたなら防げただろうに……と思われる事例が少なくないのです。失敗しない家づくりのために、建て主である皆さんが最も重きを置くべき3つのスタンスを挙げてみます。まずは自分たち家族が、家づくりで叶えたいと思っていることが何なのかを、きちんととらえておくことです。性能、工法、エネルギー、デザイン、コストなどで、こだわりたいこと、大事にしたいこと、優先させたいことを考えてみてください。それには、本で勉強したり、見学会に出かけたり、セミナーを受講したり、家づくり経験者に話を聞いたりと、家づくりについて学ぶことも必要です。子ども部屋は本当に必要か、家のなかの仕事=家事の分担はどうするのかといった、かた」ちのないことについても同様です。はじめに次は、その自分たちの目標を手助けしてもらうのに最適な依頼先を選ぶことです。家づくりに際して叶えたい事項を熟考するうち、おのずとどういった依頼先がよいのかが見えてくるはずです。技術的な信頼だけでなく、ちゃんとコミュニケーションを取っていけそうかといった相性も重視してください。ここでは焦らずに、けれど積極的に行動することが大切です。そして最後は、その依頼先に、設計・工事中を通して、忌輝なく希望や疑問を伝え、説明を受けることです。またはそれが可能な環境づくりを心がけることです。イメージを言葉にしたり、写真を用いたりして伝え、依頼先からも言葉や図面、模型、材料見本など、あらゆる角度からの説明を受けます。そのための打ち合わせの機会を多くもち、納得することで、安心して設計・工事を見守ることができます。以上の3つのスタンスを実践するためにこの本を役立てていただければと思います。6つの章に分け、家づくりにかかわるあれこれを、分かりやすく表現したつもりです。皆さん自身が自分で家を設計したり、工事監理したりすることを推奨するものではありませんが、この本に書いてあることに一通り触れることで、皆さん自身の望む家を知り、よい依頼先にめぐり合うことにつながれば幸いです。そうすれば、失敗のできない大事業という重い-面をもつ家づくりが、同時にこのうえなく楽しいものであることも実感していただけるはずです。新井聡。勝見紀子